SF神話「天孫族の地球コロニー計画」

これは「ウエツフミ」の神話をもとに創作されたサイエンス・フィクションです。

 

古代の神話と、最先端の科学技術にもとづく研究成果とをミックスさせて、私の勝手な解釈でまとめたものですが、案外、これが真実に近いのかもしれません。

 

もしよろしければ、お子さんにも読んであげてください。


火星を襲った滅亡の危機

昔むかしのそのまた昔、
火星は、清らかな空気と青い海、豊かな森に囲まれた美しい星でした。
最近になってやっとNASAの調査で、このことが確認されてきましたよね。

 

ところがある日突然、この火星の自然環境が破壊され始めたのです。
その理由はよく分かりませんが、カグツチという人が誤って「天の香久山」を噴火させたため、大気や海洋が火山灰に汚染されて、植物が枯れ始めたのがきっかけだったようです。
これが理由で、カグツチは火山担当大臣を解任されます。

 

そこで、当時この星に住んでいた「天孫族」たちは、会議を開いて対応を協議しました。
なんといっても、彼らの主食であった農作物が収穫できなくなったことは一大事であり、このままではみんな飢え死にしてしまいます。

 

当時、この星の女王だったアマテラスは、こう宣言します。
「一番近い惑星である地球は、火星によく似た環境で、植物や動物もたくさん住んでいます。

この星で農業を始めるのです。

そして、ここで我々の食料を確保しましょう!」

 


地球移住計画

そのために、まずオオケツ姫という女性宇宙飛行士が、先発隊として地球に飛来して、現在の徳島県あたりで農業栽培実験を始めます。結果はまずまずでした。

 

そこで次に、女王の弟のスサノオを第二次移住計画チームの隊長として派遣しますが、スサノオはオオケツ姫が栽培した地球産の作物がまずくて食べられず、オオケツ姫と大げんかをして、さっさと天の岩船で火星に帰ってしまいます。

 

しかたなしに、今度は女王みずから第三次移住計画チームの隊長として、地球にやってきました。
宮崎県あたりに自分たちの耕作する田畑を作り「天のサナ田」と名付け、火星から持ってきた「種子」をまきました。

 

そして、「美しき青人草(あおひとぐさ)」という、農業耕作用にDNA改良されたヒューマノイドを増殖させて、あちこちにバラマキます。
これが「弥生人」なのですが、天孫族との違いはそのサイズで、天孫族が身長3~4mなのに、青人草はその半分程度しかありませんでした。

だから「天孫族がどうやって巨石を動かしたのか?」という謎だけは、未だに解決していないのです。

 

ちなみに「縄文人」とは、惑星ニビルのアヌンナキ(天之御中主のアメノナカがなまったもの)が、鉱石採掘用にDNA改良したヒューマノイドなので、もっと昔から鉱物資源を求めて世界中を移動しています。

 


宇宙戦争と岩戸隠れ

やっとアマテラスの農業が安定し始めた頃、今度はレプティリアンというマガツ星人による、「収穫物の横取り戦争」が始まります。

 

この戦争には核兵器も使われたので、その痕跡がインドに残っています。

彼らは、月の裏側にある前線基地から核ミサイルを発射してきたのですが、ツキヨミがこれを見逃してしまったため、レプティリアンの味方だという疑いを掛けられて、月担当大臣を解任されています。

 

この戦争に、アマテラスも疲れ果てて、火星に帰ってしまうのですが、火星の人たちからは熱烈な歓迎を受けて、元気を取り戻します。
特に、オモイカネが企画したアメノウズメの舞いや、タヂカラオの演説に心を動かされたのです。

 

そこで、再びスサノオを派遣して、地球で農作物を横取りしているレプティリアンたちを追い払わせることにしました。

出雲の国で退治されたレプティリアンの大将は、8つの部隊を従えて、爬虫類のような外観だったので、「ヤマタのオロチ」と呼ばれました。

 


地球コロニーと出雲時代

さてさて、天孫族が苦労して育てた「地球コロニー」は、美しい作物を実らせ始め、やっと火星にも「逆輸出」できる体制が整いました。

 

そこでアマテラスは、この星を誰に管理させるかについて悩み、いろんな人を指名するのですが、みんな逃げたり行方不明になったりして、散々な結果でした。
本当はみんな、こんな未開の惑星には行きたくなかったのです。

 

なかでもオオクニヌシは優等生でしたが、天孫族が嫌っていた四つ足の動物を、青人草がこっそり食べているのを黙認していたので、輸出用の穀物まで汚染されてしまい、火星の人たちから大ブーイングが起こります。
これが「オオクニヌシ解任事件」の真相でした。

 


弥生時代の始まり

そして、最後に選ばれたのが、ニニギというアマテラスの孫でした。

 

ニニギは、大きな母船型UFOに数千人のお供を連れて、九州の久住山に着陸し、本格的に移住してきます。

これを「天孫降臨」と呼んでいます。

 

最初に住み着いたところが「フタノボリの大宮」、次に建設した大都会が「オオキタの宮」と呼ばれました。

その時期は、おおよそ紀元前800~600年くらいのことです。


火星からやってきた付き人たちはオオミタカラ(大御宝)と呼ばれ、農業用ヒューマノイドの青人草とは区別されました。

最初の頃は、オオミタカラたちが主要なポストを独占していたのです。

ただし身長が同じなので、外観からは判断できません。

 

このとき、青人草を代表してニニギ一行を出迎えたのが、サルタヒコという地元の族長でした。
サルタヒコは、オオミタカラのアメノウズメに一目惚れして結婚したので、史上初のオオミタカラと青人草の混血児であるシオツチが生まれます。

 

さらに、この天孫族とオオミタカラたちは、農業だけではなく火星の文明も伝えます。
そこには、天文学あり、暦あり、神代文字あり、建築や造船、製鉄などの工業技術あり、医学、薬学から文化風習に至るまで、幅広い分野にわたる膨大なノウハウが満載でしたので、これを後世の人たちは「弥生文明」と呼びました。

 


神々が残したもの

それまでの先住民である縄文人たちは、自然に生えているものを見つけて食べていたので、食が安定しませんでした。
それどこか、段々と増えてくる人口に対して、森の供給力が追い付かなくなり、そのままでは確実に絶滅するところでした。

 

ところが弥生人たちは、食料を人工栽培する方法(これがのちに農業と呼ばれます)と、それを加工保存するノウハウを持っていたので、地球の人口がさらに飛躍的に増えていったのです。
これらは「天孫族」のお陰なのですが、今ではそのことはすっかり忘れ去られてしまい、あたりまえ・・・・と思っている人も多いようです。

 

最後にひとつだけ、この天孫族たちは、今はどうしているのでしょうか?
そうです、あるとき一斉に火星に帰ってしまったのです。オオミタカラだけを残して・・・・
その理由は、残念ながら伝わっていません。

 

地球からは彼らの痕跡もことごとく消されましたが、神話だけは残すことにしました。
いつの日か、真実に気付く青人草が登場することを期待していたのです。

例えば、彼らの造ったピラミッドも全て土砂で埋められたのですが、エジプトにあるものだけは砂嵐で土砂が吹き飛んでしまいました。

 

そして今は、地球が火星と同じ運命をたどっていることを心配しながら、進化した青人草たちが火星にやってくる日を、そっと見守っているということです。

(おしまい)

 


コメントをお書きください

コメント: 9
  • #1

    兎族 (金曜日, 13 5月 2016 10:21)

    いつもブログ拝見させて頂いております。
    突然で恐縮ですが、ご質問があります。
    1.アマテラスとスサノオとオオクニヌシは兄弟もしくは同じ系列とお考えですか。

    2.俗に言われいる、龍族についてレプリィテイアンと同族とお考えですか。

    3.九州北部と九州南部、出雲国、越の国?は別々の人種と私は考えておりますが、筆者はどうお考えですか。

    いつも頭の中がモヤモヤして整理がつきません。

  • #2

    管理人 (金曜日, 13 5月 2016 14:02)

    兎族様
    ご質問ありがとうございます。
    私も素人なので、私の考えというよりウエツフミの解釈を述べさせていただくと、

    1.アマテラスとスサノオは兄弟ですよね、記述どおり。
    オオクニヌシは、(1)スサノオ⇒(2)ヤシマシヌミ⇒(3) ? ⇒(4) ? ⇒(5)アマノフユギヌ⇒(6)オオナムチ となっており、第3代と第4代が誰なのか、書かれていません。
    またこの間に、フワノモヂクヌスヌ、アオハタサグサヒコ、フカフチミヅヤレハナなどの記述が単独で挿入されており、世襲による連続政権ではなかったようです。
    さらにオオクニヌシは、その功績によりあとから天上界に招かれており、その出自がはっきりしません。
    つまりウエツフミの作者もよく分からなかったということです。

    2.龍族については2つの系統があり、全く別物だと思います。
    ◆ひとつは、西洋人がいうところの爬虫類型宇宙人=レプティリアンで、いわゆるドラゴンですね。
    ◆これに対して、日本に伝わる龍とは、どちらかというと半魚人のような外観をしており、海洋系の深海生物か、地底人かのどちらかのようです。
    このことは、以前にも書いていますので、こちらから。
    http://ugaya.jimdo.com/2013/09/05/%e7%a5%96%e6%af%8d%e5%b1%b1%e3%81%ab%e9%99%8d%e8%87%a8%e3%81%97%e3%81%9f%e7%a5%9e%e3%81%af-%e9%be%8d%e7%a5%9e-%e3%81%a0%e3%81%a3%e3%81%9f/

    3.全く同感ですね。
    特に、九州北部の宇佐神宮を信仰する人たちと、ウエツフミを書いた日向族とは、よく似ていますが、全く別の部族のようです。
    もうひとつ、熊襲という部族が南に居て、こちらはヒダカサヌのお后を出したり、お互いに親密に交流していたようですが・・・・。
    もしかしたら北部のほうは、渡来人かもしれませんね。徐福とか、秦氏とか???

    出雲族については、どういう訳かウエツフミにも記述が無いのでよく分かりませんが、大陸からやってきた人たちも自称・出雲族といっているので、大混乱しているようです。

    さらに、越の国については、はっきりと証拠があります。
    ここにオルシが攻めてきたとき、高千穂に居たウガヤフキアエズ天皇は、「まず自分たちで防衛しなさい。高千穂からも援軍を送るので」と言っていますので、国防を共有するほどの強い統一国家ではなかったということです。つまり小国同士の仲良し連合に近かったということが分かります。

  • #3

    日向小次郎 (金曜日, 13 5月 2016 15:05)

    ・ドラコニアン 天皇家一族系統 太平洋ムー大陸出身 和を大切にするYAP型遺伝子
    ・レプティリアン 欧米を中心とした王族・貴族系統 大西洋アトランティス大陸出身 好戦的遺伝子
    というのが今のところ陰謀論の通説としてまとまっているようですが
    このサイトではウガヤ王朝とそれらは関係なく別種という事なんですね。
    とするとウガヤ王朝に降臨したのはインド洋沖のレムリア大陸にいた古代種でしょうか。
    太平洋のムー大陸の首都名はヒラニプラ。ピラミッドの語源説の日来御道(ヒラミドウ)に通じると
    思っていたのですが日本語にはレムリア大陸があった近くの南インドのタミル語の影響が
    一部に見られますしチベット人とDNAが近い点も見えてきます。
    古代日本は縄文時代から国際色が強いのでレムリアンも集まっていてもおかしくはないですね。

  • #4

    兎族 (金曜日, 13 5月 2016 15:16)

    ご回答ありがとうございました。
    筆者様の見解と近いことが理解出来、安心しました。
    まだまだ私は未熟ですが、筆者様のブログを参考に歴史を更に深められればと思っております。

  • #5

    兎族 (金曜日, 13 5月 2016 15:23)

    日向様

    私も旧大陸?アトランティス、レムリア、ムーまで堀下げて行かないと最終的には理解出来ないのではないかと考えてました。

  • #6

    管理人 (金曜日, 13 5月 2016 16:16)

    日向様
    これこそ、何の根拠もないのですが、ウガヤ王朝の人たちはプレアデス星人と、思想的に近いような気がします。感覚的に・・・・・
    それが、レムリア大陸とどう関係するのか、全く説明できませんが、何か共通点がありそうです。
    ドラコニアンとレプティリアンが北朝と南朝の関係であると仮定すれば、彼らが「ウガヤ王朝」を嫌っている理由も見えてきます。

  • #7

    日向小次郎 (金曜日, 13 5月 2016 17:25)

    兎族様
    私も同意見です。縄文時代中に古代の大陸が失われていますので関連性はあると考えております。

    管理人様
    はじめまして、返信ありがとうございます。
    ウガヤ王朝の人たちはプレアデス星人に性質が似ているのですか? 
    半魚系巨人族の古代メキシコ神であるクトゥルー神話と繋がってきますね・・・驚きです。
    クトゥルー神話に登場するハスター神はプレアデス星団のセラエノ(大図書館)にも
    深く関連がある巨人説があります。地球の重力変動説を担う巨人族にも綺麗に当てはまりますね。
    ラヴクラフトは創作性が強いのですが現地の言い伝えで見えてくるのは
    宇宙の広範囲を跨ぐ極めて大きな存在の旧神であるらしいです。
    いずれにせよウガヤ王朝と古代海洋民族は密接な関係という意見には同意です。
    ベテルギウスの消失を予見して避難するためにオリオン座周辺から自分達が地球に
    最適化するために古代日本をはじめ幾度なく天上人が降臨していると解釈すると自然な流れですね。
    地球を支配と言うより住める星を作って引越しのイメージが強くなりました。ありがとうございます。

  • #8

    別府太郎 (木曜日, 09 6月 2016 18:28)

    面白いですね!
    古代史は分からぬ事ばかりですが、これまでの常識が正しいとは、100パーセント言えないですし、新しい発見が常識を覆すことも多々有り、そこが歴史の面白いところでもあります。
    突拍子もない事ですが、神々が3~4メートルの身長てことは、各地に残る巨人伝説、ネピウム等と相いれます。
    阿比留文字が、ハングルの成り立ちてのは、私もそう思ってました。
    古代の日本が半島に影響を及ぼしていたことは百済の前方後円墳等でも明らかですし、青森の稲作が大陸より古いことも科学的に証明されていることからも、日本から大陸に稲作等の文化が逆伝授された説もうなずけます。
    豊国文字等の神代文字が、これまで解読できなかった他の文明遺産を解く鍵になっていることも、面白いかぎりです。
    まだまだ、分からぬことばかりですが、ふるさと大分が古代の中心であったことは、ロマンにつきます。
    次回報告を楽しみにしています。

  • #9

    空狐 (木曜日, 30 8月 2018 06:49)

    大変面白く読ませて頂きました。
    上で「もしかしたら北部のほうは、渡来人かもしれませんね。」と仰っていたので僭越ながら横から失礼します。
    出自の不明な情報で申し訳ないのですが、北の方はシュメール人が源流だったと記憶しています。
    その証拠はかつてアイヌ人が使っていた文字と発音がシュメール人のものと瓜二つということだそうです。
    アイヌ人には文字はなかったとする学者も多いですが、新しい発見がされ議論されていたかと思います。
    アイヌは何らかの理由で文字を捨てたのではないかと云われているようですが、詳しくはわかっていません。もしかしたら関係があるのかもしれないと思いコメントとして残させて頂きました。