弥生時代の少子化対策

『ウエツフミ』に書かれたその秘策とは?


人口減少と少子化問題に関する悩みは、現代に始まったことではありません。

『ウエツフミ』には、弥生時代のご先祖様たちも全く同じ問題で悩んでいたことが詳細に記録されています。

興味深いのは、その解決方法なのですが、はてさて先人たちはどうやってこの危機を乗り越えて行ったのでしょうか?

それは、現代の我々日本人に対する貴重なメッセージかもしれませんので、みなさまにも紹介しておきます。


陸奥国の国主の悩みとは?

ある日のこと、当時大分県(トヨヒの国)に首都を置いていた第11代ウガヤフキアエズの命(幼少名:マガキルツルギヒコ)は、「陸奥(チヂ)の国」(現在の東北6県にまたがる広大な国)に行幸します。

 

ここで、陸奥(チヂ)の国主(当時はタケルと呼ばれていた)のオオツチオニカミの命が、オオヌマという場所に御幸所を造営してお迎えし、そこでこんな悩みを打ち明けます。

 

「この国の広さは首都の大分県の10倍はあります。ところが人口密度が少ないので、おそらく総人口は大分県よりも少ないでしょう。だから成人男子はこの国に移住してきて欲しいものです。」

 

これを聞いた第11代は、さっそくお伴の重臣たち(中臣氏、太玉氏、下春氏、思金氏、天懸氏、国懸氏ら)を集めてアイデアを出させ、とりあえず「フトマニ」で占ってみよと命じます。

 

当時の「フトマニ」とは、桜の木の皮を焼いて、その炎に顕れた文字を、72種類の文字と対比して(なんと当時は51文字ではなかった!)、その神意を仰ぐものです。

⇒現在の「太占」は中国式で、鹿や亀の骨を焼いて占うとされているが、ウガヤフキアエズ王朝には独自の占い法があり、これは天照大御神が伝えたものである。

詳しくは、こちらから。

 

すると、畏れ多いことに、こんなお告げが降りてきます。

 

「民どもよ、毎日我を祀れ。そうすれば御種を下ろして与えよう。

即ち、東南に向かって我が名を唱え、八柏(当時の拍手は8回だった)を打てば男の子を、北西に向かって打てば女の子を授けよう。

このときにつぎの呪文を唱えよ。

『ほかかほのみ まかかまのみ はけみたし さこまりたらしめ みため』

我はこれ 天之底立の命、国之底立の命、高御産巣日の命、神御産巣日の命、神魯岐の命、神魯美の命、伊邪那岐の命、伊邪那美の命の神なり。」

 

さっそく第11代は、このお告げを全住民に周知徹底するよう命じます。

⇒原文は、こちら

 

ここでは8柱の神々が一斉に降りてきた訳ですから、なんとも有難いことですが、神々の世界でもわが国の人口減少問題に対しては、関心が大きかったことが伺えます。

 

さてさて、以上は神様の世界における解決策ですが、人間界における具体策はまだまだ続きます。

 


人口減少の秘策とは?

さらに、第11代とお伴の重臣たちは議論を重ね、次の結論を出します。

(いよいよここからが本題ですよ・・・!)

 

人は男女ともに海魚を食べれば、子供ができるものである。

ゆえに、

◆海に近いものは、海魚を食べよ!

◆海から遠いものは、川魚を食べよ!

◆川も無い場合は、泉の湧く場所を深く掘って堰き止め、川魚を養殖して食べよ!

◆また、ため池を造って雨水を溜め、夏場には田の水とし、川魚を生かして採って食べよ!

 

えーっ、いわゆる“精を付ける”ためには、肉ではなく、なんと魚を食べろと言ってますよ!

これは、本当なのでしょうか?

 

実際に陸奥の国の国主が統計を取ったところ、「10年後には人口が2倍になった」と結ばれています。

あまりにも人口増加の速度が急激すぎるような気がしますが、とりあえず、めでたし、めでたし・・・・ということで。

 


魚食のルーツはもっと古い

ところが、この記述はまんざらでもないようなのです。

 

そもそも魚を食料とするよう命じたのは、天照大御神です。

そこには、こうあります。

「全て、卵の多い魚は食らえ!卵の少ない魚は毒があるので食べるな!」

⇒原文は、こちら

 

つまり、サケやブリやニシンやアジ・サバ・イワシなど、子供を沢山生む性質を持っている魚のDNAを積極的に体内に取り込んで、人間も卵子の細胞分裂を盛んにせよ!ということでしょうか?

 

しかも、この多産の性質はその魚がもともと有していたものではなく、魚の守り神であるワタツハタオギの命とワタツハタオミの命の夫婦神が、意図的に吹き込んだものであるというのです。

 

2柱の神々は、天の安河原に生える苔と真砂に塩をまぜて粉末とし、これを大海原にまき散らします。

すると、これが魚たちに降り注ぎ、あるいはそれを吸い込み、海魚たちはみんな卵を孕んでゆきます。

しかも一尾の魚が多くの卵を産んで、広い大海原が魚たちで満たされてゆきます。

さらに、この粉末が陸地の湖や川にも降り注いで、そこから川魚たちが生まれます。

 

なんとも不思議なお話しですが、もう一度復習しますと、天照大御神は人類が糧にすべき食料として海魚を生成し、さらにその魚たちに多産の特性を持たせて、広い海原で大量生産を行い、それを食べた人間も子宝に恵まれるよう配慮して、全てを意図的に創造して行ったことになります。

これぞ本当の“神の意志”?

 

ここから Fish-eaters, Japanese! という伝説が生まれるのですが、その日本人が欧米人の真似をして肉ばかり食らっても明るい未来は望めないということなのでしょうか?

 

逆に、天照大御神は「四つ足は穢れているので、その肉は食べるな!」とも言っています。

 

もう欧米人たちも気づき始めていますよねえ。

異常なほどの日本食ブーム。

欧米のストリートには寿司屋が溢れ、ビーガンと呼ばれる人たちが増え始めて(もっとも彼らは魚も食べないようですが)、日本列島周辺の海産資源はロシア人のみならず、中国人も狙っています。

 

多分、私の推測は当たっています。

 

ちなみに「魚を食べると妊娠しやすい」というキーワードで検索してみてください。

なんと、多くのサイトがヒットすることか!

 

将来的には、天照大御神やウガヤフキアエズ第11代の言っていたことが科学的にも正しいことが証明されて来るはずです。

なぜなら、彼らこそ私たち日本人の本当のご先祖様なのですから。

 

みなさん、不妊治療ではありませんよ! 

もっと魚を食べましょう!

そして、みんなで歌いましょう・・・・

♪魚、サカナ、さかな。魚を食べると。子供、コドモ、こども。子供が生まーれる♪

 


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コメント: 2
  • #1

    MIX (月曜日, 01 5月 2023 10:55)

    久々のブログ更新で楽しく拝見させていただきました。弥生時代の少子化対策、大変興味深いです。そして東北地方に第11代が巡行され少子化対策の相談に乗られ、その具体的な対策まで記録されていたとは驚きです。そしてその対策が精神的なもの(祝詞?)と物理的なもの(魚食)とは凄いことですね。魚食にそのような効果があるとは知りませんでした。
    現代文明の少子化の原因にもいくつかあるでしょうが、出会いが少ない・仕事が忙しい・・等ありますが、メディアが発達したことで大衆が美男美女を知る機会が多くなり高望みが過ぎるため妥協できない人が取り残される…なんてこともあるのではと思っています。”まずはお付き合い”という機会を増やすのがよいのではないでしょうか?しかし、現在の状況では例の遺伝子操作薬が人口減少に拍車をかけることになるでしょうね残念ながら。。そして政府は知っていて知らん顔、更には外国人の流入を促進し民族の入れ替えも図っているとしか思えない状態です。情けない。

  • #2

    a (水曜日, 14 6月 2023 07:43)

    百嶋派の方々が肯定的になっているようですね
    http://hiborogi-blog.sblo.jp/article/190382102.html