初代・ウガヤフキアエズとは、いったい誰なのか?・・・・その実像に迫る。

初代・ウガヤフキアエズの命とは、いったいどんな人物であり、どんな実績を残してきた人なのでしょうか?

私自身、つい最近まで全く手がかりがつかめず、お手上げの状態でした。

なぜなら『上記(ウエツフミ)』にも、ほとんど記述が無いからです。

唯一残されていたのが、初代ウガヤフキアエズの国内における勢力範囲でした。

>>>詳しくは、こちら

 


結論から先に書きましょう。

初代・ウガヤフキアエズの命とは、別名「神農」であり、「牛頭大王」であり、その強力な海軍力により中国大陸まで支配していた、日本人初の英雄だったのです。

 

You Tubeに投稿された謎の動画

ある日、You Tube で下記の動画を発見しました。


「神武天皇 ニニギノミコト 秘話 なぜ?日本の首都は日向だったのか? ・・・古代日本史秘話」

https://www.youtube.com/watch?v=9otibcaWfyI


ここに描かれている初代・ウガヤフキアエズの命の実像は、実に衝撃的なものでした。

かいつまんで紹介すると・・・・


◆古代中国にあった「中華思想」では、

「東夷(とうい)」「西戎(せいじゅう)」 「北狄(ほくてき)」 「南蛮(なんばん)」

の4つを、大敵(つまり危険なライバル)とみなしていた。

◆このうち、「東夷(とうい)」とは、古代日本のことである。

つまり当時の「東夷=日向王朝」は、中国本土を脅かすほど強大な勢力であり、実際に朝鮮半島や中国大陸東部沿岸部を支配していた。

◆その古代ニッポンの中心都市が日向(ウエツフミによると奥豊後地方)であった。

◆この「日向王朝」の創始者が、初代・ウガヤフキアエズの命である。

◆彼は、牛のような兜を好んで被っていたので、「牛頭の人」とも呼ばれた。

◆彼らは海洋民族であったので、大船団を持ち、中国や朝鮮と日本の間を頻繁に往来していた。

◆彼は中国を領土とし、農業などの文明をもたらしたので、中国人は彼のことを「神農」と呼んだ。

◆また「女カ」のあとを継いで、第三代中国皇帝になった。

◆その後、周王朝に至るまで、日本人が中国を支配していたが、春秋戦国時代になると中国人の逆襲=侵略が始まる。

◆秦の始皇帝もかつての宗主国・日本を尊敬して「蓬莱国」と呼んだ。⇒徐服伝説へ

◆白村江の戦いで、日本は唐・新羅連合軍に大敗したので、この時代から中国人は日本を馬鹿にし始め、わが国の歴史を改ざんし始める。⇒「古事記(新羅向け)」と「日本書紀(唐向け)」の成立へ


以上、まったく目からウロコの、驚愕の内容ですが、これが真実である可能性は極めて高いと考えます。

詳しくは、こちらからご自分の目でご確認ください。

それでは、もっと具体的に検証してゆきましょう。


ウガヤフキアエズとは、「神農」のことである

まず、ウガヤフキアエズの命をはじめ、父・山幸彦や母・豊玉姫など、日向の神々が農業に深くかかわっていたことは、異論のないところです。


ウエツフミによれば、ニニギの命が祖母山に降臨した理由は、「人民に農業を教え、飢餓や貧困から救済するため!」だったのです。

具体的には、日本全国の津々浦々に「五穀の種」をもたらし、さらに不毛の地・朝鮮半島(当時は加羅支那国と呼ばれていた)にまで種を贈って、農業を指導する神々を派遣した、という記述もあります。

>>>詳しくは、こちら

さらに「ウエツフミ」の中には、「農業と食の健康」に関する膨大なノウハウも記されています。

(例えば、農機具の作り方や野草を薬として服用する方法、味噌や醤油の起源など)

漢方薬が日本から発祥しているという説があるのも、充分に納得できます。

 

このウガヤフキアエズの命が、中国に渡って、そこで「神農」と呼ばれたとしても、全く不自然ではありません。

Wikipediaにある「神農」の説明をみても、数々の共通点があります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%BE%B2

◆人民に医療と農耕の術を教えたこと。

◆70数代にわたり繁栄したこと。

◆日本国内にも「神農」を祀る神社が多く存在すること。


ただし、中国に渡ったノウハウのうちの大半が、秦の始皇帝の時代に「焚書坑儒」により消失した可能性があります。

つまり、始皇帝とは中国大陸から日本的なものを排除して「中華思想」を確立した張本人である、とも考えられるのです。

以前から何度も書いていますが、その背景には「ピラミッド信仰と世界統一思想」があります。

そして、この思想こそが、のちに日本国内に渡って古墳文化⇒大和王朝につながり、ウガヤフキアエズ文明とは真っ向から対立する勢力となった可能性が高いのです。


ウガヤフキアエズとは、「牛頭天王」のことである

さきの動画の作者は、なぜ「ウガヤフキアエズが牛のような兜を好んでいた」のか?その根拠を挙げていません。

ただし、これが事実であったと仮定すると、納得できる点が多く存在するのです。


牛の兜を被っていた人で、まず連想するのが、牛頭(ごず)天王、または牛頭大王です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E9%A0%AD%E5%A4%A9%E7%8E%8B

現在では、京都・祇園神社のご祭神としても有名ですが、スサノオの別名であると解釈されています。

ただし、これは明治時代以降のことなのです。

明治政府は、なぜか「牛頭天王」をきらって、この神が祀られている神社には、ことごとく「スサノオ」に変更するよう命令を出しました。

その結果「牛頭天王」の名前は、神道界から完全に抹消されていったのです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/osaka.cool.ne.jp/nagoya777/newpage6.htm


同じく抹消されたのが、その母親・豊玉姫です。

このことは以前にも書きましたので、詳しくはこちらから。


つまり、明治政府は「日向三代」とされている神々の痕跡を、歴史から完全に消しているのです。

なぜでしょうか?

これらの消された神々こそが、ウガヤフキアエズ王朝の創始者であり、逆に言えば大和王朝=明治政府の宿敵であった可能性が高いからなのです。

 


ヴァイキングとの類似性

もうひとつの奇妙な一致とは・・・・

最初に、ウガヤフキアエズの想像画像を掲載しましたが、よーく見てください。

誰かに似ていませんか?

そうです、「ヴァイキング」です。


北欧に誕生した謎の民族「ヴァイキング」は、強大な海軍力をベースに、みるみるヨーロッパ大陸を統一してゆきました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0


彼らも、「牛の角のついた三角形の兜」を被っていました。

これは、偶然の一致ではなく、ある理由があったからなのです。

それは、「祖先が同じだ!」ということです。


ウガヤフキアエズの母親・豊玉姫は、海の神・ワタツミの神の娘です。

そして竜宮城から山幸彦のもとに嫁いでいます。

しかも、その正体は、半魚人だったといわれています。

詳しくは、こちら


そして、スカンジナビア人たちも、同じく半魚人型の不思議な生物ヨルムンガンドを語り伝えているのです。

詳しくは、こちら

 

もしかしたら、豊玉姫は北欧から嫁いできた異民族、あるいは未確認生命体だったのかもしれません。

だから、その息子がヴァイキングと同じ「角のついた兜」を被ったとしても不思議ではありません。

つまり、ヴァイキングとウガヤフキアエズの人びとは、祖先を同じくする同一の海洋民族だったのです。

だから、強力な船団と、未知の新兵器(ハンマー?)を持っていました。

この軍事力があったからこそ、周辺民族を屈服させ統一できたのです。

 

>>>ウガヤ王朝の繁栄を支えた海運力の考察は、こちら

 


さてさて、ここまでのストーリー展開を読んで、単なる「仮説」であるとお考えの方も多いかと思います。

あるいは、奇想天外な作り話しだと思われるかもしれません。

ところが、つい最近になって、重要な科学的証拠が出てきたのです。

それは、なんとDNAの研究でした!

 

このサイトに投稿されたコメントのなかに、DNA研究にかなり詳しい方からのご指摘がありました。

原文はこちらのページにありますが、かなりの長文なので、ひとことで要約しますと・・・・

◆朝鮮民族のDNAを研究していると、面白いことが分かった。

◆彼らは、約2000年前までは、日本人のDNAの影響を強く受けていた。

◆ところが、約2000年前から、急に中国人のDNAの影響を受け始める。

・・・というのです。

 

もうお分かりですよね。

紀元663年に、朝鮮半島で「白村江の戦い」が勃発しているのです!

この戦争を契機として、朝鮮半島における日本人と中国人の勢力関係が逆転していることは、朝鮮民族のDNAが証明してくれました。

あとは、さらなる叡智が徐々に真実を解明してくれることでしょう。

 

そして、私たち日本人が、いつも忘れてはならないことがあります。

◆日本には、かつてこのような英雄が存在していた。

◆でも、いまはその痕跡が消されかかっている。

◆だから、私たちはこのご先祖様を誇りにして、後代に語り伝えていかなければならない。

 

さらに、この「先祖崇拝」という伝統は、「仏教」にも「神道」にもない、日本人固有の精神文化なのです。

 

(8月15日 お盆の日にこれを記す)


コメント: 1 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    宇摩志麻遅命の子孫 (金曜日, 26 12月 2014 01:26)

    「牛頭天王と蘇民将来伝説」川村湊(著)作品社を大分県宇佐市民図書館で借りて読みました。
    一言で言えば、misaki 1167氏が云う出雲新羅教です。ウガヤフキアエズ(サヌの父)とは、関係無いです。この本は、オススメです。日本の神社は、出雲新羅宗教に乗っ取られて、祭神が、書き換えられています。今の日本が、湯蛇会社の狛犬達に乗っ取られているのは、当時と同じ状況と思います。